第6世代 ニューマドンSLR登場!!アースバイクス展示車、試乗車あり
7月7日のツール・ド・フランス開幕に合わせて、トレックから新マドンSLRが発表されました。マドンといえば空力に長けるだけでなく、登りもこなせるオールラウンドなカーボンロードバイクとして別府史之選手も大絶賛しています。別府選手はそのマドンで2015のジャパンカップ・クリテリウムで日本人として初優勝だけでなく、その翌年の2016年にはこちらも史上初となる2連覇を達成しているんです。本人曰く「マドンは空力が高いから明らかにこれまでと同じスピードでもワット数が低く、最終に向けて脚を残すことができる。他チームの選手もやはりトレックのバイクへの注目度は高く、新しいのに乗るといつも見せてくれって寄ってきますよ」と、トレックバイシクルの技術力の高さは業界No.1であることに間違いありません。
そんなマドンが第6世代として登場したのですが、何が新しくなっているのかを説明していきましょう。
1.ディスクロードモデルの追加
今年のツール・ド・フランスから、Trek-Segafredoは全選手がディスクモデルで戦うことが発表されました。すでに他チームも含めディスクロードを使用する選手が確実に増えてきているのは間違いありません。グローバルでは、ディスクロードがリムブレーキモデルの販売を上回っている情報も聞きますし、今後近い将来国内でもディスクロードが増えることは必至ですね。高い制動力、雨天時の安心感、握力が少なくて済むので下りでのコントロール性も高まり、またホイールを固定するクイックリリースタイプから12ミリスルーアクスルへの変更によりバイク自体の剛性が格段と高まり、より一層ライドクオリティーも高めることが出来ます。
また、リムブレーキ仕様も新しくなって登場いたしますが、こちらはフロントブレーキがフォークの後ろ側に装着されるようになり、より一層見た目がすっきりと仕上がっています。
2.新しくなったISO Speed(アイソスピード)テクノロジー
これまでも様々なモデルに搭載されているトレックのお家芸ともいえる衝撃吸収システムのISO Speedテクノロジー。シートチューブをしならすことで衝撃吸収をしつつも、パワー伝達効率を一切犠牲にせずレースパフォーマンスを発揮するという、相反する要素を一台のバイクに落とし込むことができるようにしたのがこのテクノロジーなんです。そして、2年前に発表された現行のDomane SLR(ドマーネ エスエルアール)では、路面コンディションに応じてその衝撃吸収力を好みに合わせて調整できるという調整機能が追加されたのです。新マドンでは、これまでのシートチューブに搭載されていたISO Speed機構をトップチューブに移行し、またドマーネ同様の調整機能も追加されているんです。この新技術により、これまでよりも衝撃吸収率を22%高めることに成功しているのです。
通常エアロロードバイクは空力を考えフレームチューブ形状を扁平にします。それによるメリットはもちろん空力が高まり、平均巡航速度が高まります。しかし、そのデメリットとして挙げられるのが乗り心地(快適性)の低さなんです。どうしてもフレームの剛性が高くなりすぎてガチガチなフレームになりがちなんです。現在エアロロードバイクにこういった乗り心地を考慮したテクノロジーを搭載しているのはトレックだけでしょう。
3.2ピースハンドルバー
先代のマドンはハンドルバー、ステムを一体型にすることで究極のエアロを可能にしました。ただ、微妙なハンドル角度調整が不可、リーチを変更したい時もハンドルまで一緒に交換しないといけないため高額になるというデメリットを払拭するため、9.0というモデルが登場し通常のステムとハンドルの装着を可能にしました。また、剛性感も高く、フロント周りに関しては固いと感じることもしばしば。空力を損なわず、細かな調整、ハンドル周りの硬さを解決するために2ピースのハンドルバー/ステムが登場しました。より細かなハンドルバー角度調整が可能(±5)、ステムアングルの選択が可能(-7 or -14)など、これまでよりも細かなフィット調整が可能になります。
4.全く新しいH1.5ジオメトリー
これまでトレックのカーボンロードバイクは、同じモデル、同じサイズで異なるヘッドチューブ長のH1フィット、H2フィットを展開してきました。ライダーの筋力、柔軟性などを考慮して最適なものを提供してきましたが、ディスクブレーキの登場によりラインナップをよりしシンプルにそして万人に合うヘッドチューブ長であるH1.5が登場しました。主な変更箇は、フレームスタック、リーチ、ヘッドチューブ長になりますが、Madoneらしい走りの質が保たれるようそれ以外は一切変更されていません。
5.OCLV700採用
トレックのカーボンバイクは、「OCLV(Optimum Compaction Low Void)」と呼ばれ、カーボンの積層に含まれる空隙(くうげき)を限りなく少なくし、最適な圧縮で形成することを意味します。その空隙率はアメリカの軍事産業で使用されるカーボン製品よりも低い率を誇ります。空隙率が低いとどうなるのかというと、単純に壊れにくい製品に仕上げることが可能となります。だからこそ、トレックの場合フレームに関して何年経っても保障される「生涯保障」が可能になるのです。新マドンSLRでは、その中でも最高峰であるOCLV700というトレック最高レベルの軽量さと反応の良さ、そして快適性を高いレベルで併せ持っているカーボンを採用しています。
6.シートポスト内蔵ウェッジ採用
先代マドンはシートチューブとシートピラーをボルトで固定する形でしたが、新マドンはシートピラーにウェッジが内蔵されており、ねじを締めていくことでそのウェッジが広がり完全に固定するタイプに変更になりました。先代のものも、もちろん何か問題があるわけではないですが、どちらがフレームに優しいかというと新マドンに軍配が上がるでしょうね。
ラインナップ
■MADONE SLR8
- OCLV 700 フレーム
- Aeolus Pro 5 TLR ホイール
- Full Dura Ace 9100
- リムブレーキ
税抜価格:764,000円
■MADONE SLR6 DISC
アースバイクスではこちらの54㎝(170㎝~180㎝ぐらいの方向け)を展示および試乗車として体感いただけます。
- OCLV 700 フレーム
- Aeolus Comp 5 TLR ホイール
- Ultegra 8050ドライブトレイン
- ディスクブレーキ
税抜価格:630,000円
また新ラインナップとして、ミドルグレードのMADONE SL6 Discが登場しました。
■MADONE SL6 Disc
- OCLV 500 フレーム
- Aeolus Comp 5 Disc TLR ホイール
- 通常のアルミステム&アルミハンドルバー
- Ultegra 8000ドライブトレイン
- Discブレーキ
税抜価格:462,000円
PROJECT ONE(プロジェクトワン)
トレックが誇るカスタムオーダープログラムの「プロジェクトワン」サイトで、新マドンがすでに登場しています。そして新たなカラー展開として「ICON」シリーズが登場。マジョーラ風カラーRefliptiveや、ツール・ド・フランス仕様チームカラー、上品さを漂わせるBlack Goldなど、その特徴的なカラーリングを是非ご確認ください。
プロジェクトワンサイトは下記URLよりご覧いただけます。
プロジェクトワンの詳細はこちら→https://www.the-earthbikes.com/enjoy-bike/36287