2020 NEW Domane（ドマーネ）が遂に登場！！

Trek（トレック）のロードバイクと言えば、究極のエアロ効果を身に纏ったMadone（マドン）、究極の軽量化を図ったEmonda（エモンダ）、そしてロングライドを得意とする快適性に富んだDomane（ドマーネ）の3車種がラインナップされています。

今回トレックが満を持して発表したフルモデルチェンジされた2020年モデルのドマーネを紹介します。

ドマーネはもともと、2011年にファビアン・カンチェラーラ選手（2016年シーズンをもって引退）のクラシックレースでの勝利を目指して開発、発表されました。ヨーロッパのクラシックレースと言えばパヴェと呼ばれる石畳の路面を走行するコースレイアウトが有名で、このパヴェでの走りがレース結果に大きく影響するといっても過言ではありません。実際ドマーネを駆ったカンチェラーラ選手はそのテクノロジーの恩恵もあり、パヴェでライバル選手を置き去りにし数々の一流レースで勝利しました。

日本にはそんな石畳のような荒れた路面は存在しないから自分には関係ないと思われるかもしれませんが、IsoSpeed（アイソスピード）と呼ばれるトレック独自の衝撃吸収システムや、エンデュランスジオメトリーは多くの日本人サイクリストにも多大なる恩恵をもたらしてくれるんです。

1．バイクの安定性が高いため、ちょっとした悪路でも安心して走行できる

具体的に言うと、実際街中では通常の路面でもトラックやダンプが走行することで出来る轍や、道路端の側溝の段差や蓋、グレーチングなど安心して走行できる路面状況の方が少ないかもしれません。状況は様々ですが、そういう悪路を23Cほどのツルツルのロードバイクで前輪を取られヒヤッとした経験があるサイクリストも多いのではないでしょうか。または、ちょっとした路面の凹凸でハンドルから手を落としそうになったり、ガツンと行ってしまって後輪をパンクということもしばしば耳にします。そういった状況でもハンドリングが安定しているお陰で安心して走行できます。

2．ロングライドで疲れにくく、力を温存出来る

サイクリストが感じる疲労とは、単純にペダルをこぐという動作により発生する筋疲労と路面からの細かな衝撃を身体に受けることで感じる疲労とが存在します。どんなロードバイクに乗っても、速く走ったり長時間乗ることで発生する筋疲労を無くすことは出来ません。しかし、路面からの衝撃によって発生するストレスは緩和出来ますし、そのストレスが少なくなればもちろん身体の疲労は少なくて済みます。それを手助けしてくれるのがトレックのアイソスピードなのです。

それでは実際に、新しくなった2020モデルのドマーネの詳細とテクノロジーを紹介しましょう。

進化したIso Speed Technology（アイソスピードテクノロジー）

Domane SLR（ドマーネSLR)は、Madone SLR（マドンSLR）と共通のトップチューブ調整式IsoSpeedを採用し、登りの時は硬めに、長距離ライドの時は軟らかめにという感じで走り方に合わせたセッティングが可能。IsoSpeedの乗り味が具体的にどうなのかというと、角がある凹凸の路面があったとしてそこにノーブレーキで突っ込んだ際に受ける衝撃は”ガツン”とかなり大きくなってしまいます。しかし、アイソスピードテクノロジーのドマーネではその角がある凸凹に薄いカーペットを敷いたような感覚で、嫌な角を丸くしてくれる、そんな印象を受けます。

そして、そのIsoSpeedテクノロジーはリアだけではなく、フロント部にも採用されているのです。フロントはヘッドチューブ内にステアリングコラムをしならす動きを作り出すカップのようなものが備わっており、それがゆりかごのように前後に傾く動きを利用し路面からの衝撃を吸収してくれます。※フロントIsoSpeedは、SLR, SLの両方同じシステムになります。

新しく採用されたエアロ形状

パっと見ではマドン？かと思わせるその前面のフォルムは高い戦闘能力をも手にした印象です。もともとドマーネはレースで勝利をもたらす為に開発されたモデルだけあり、快適性だけでなく”速く走る”こともしっかりと考えられています。1時間の走行*で1分短縮という結果をもたらしたようです。※30mphでの計測結果です。

またワイアーの取り回しもほぼ内蔵式になることで、そのルックスも大きく様変わりし洗練されたデザインに仕上がっています。※SLR、SLのフレーム形状は全く同じです。

Disc（ディスク）ブレーキと広いタイヤクリアランス

トレックとボントレガーチームの長年の研究から、荒れた路面では太めのタイヤをやや低圧にセットして、路面を確実に捉えながら走る方がより速い結果につながることを突き止めました。そのため、新ドマーネでは、32mm幅が標準装備のタイヤサイズとなり、最大38mm幅のタイヤの装着を可能とします。また新ドマーネの登場によりブレーキシステムはディスクのみとなり、今後はロードバイクでもディスクブレーキモデルがシェアーを伸ばしていくこと必至です。※SLR、SLとも全く同じ仕様となります。

エンデュランスジオメトリー

フレームサイズごとに乗り味が変わらないように設計されているドマーネは、エンデュランスジオメトリーを採用しています。エンデュランスジオメトリーとは、トレックが開発したジオメトリーで、ホイールベースをやや長めに、そしてBBドロップを大きくすることでバイク走行時の安定性を高めています。エモンダと比べてもホイールベースでは約2.5㎝長く、BBドロップでは0.8㎝より下がっています。

実走でどうなのかというと、まず路面状況が悪いところでもバイク自体が暴れることなくコントロールが効くようになります。そして、高速になる峠の下りでの直進安定性はもちろん、コーナーリングでも思うように曲がってくれるというメリットがあります。ですので、下りに自信がない方には絶対おすすめのモデルとなります。

※プロジェクトワンでは、H1.5のヘッドチューブを少し短くしたプロエンデュランスジオメトリーも登場予定です。こちらのH1.5プロエンデュランスジオメトリーはSLRのみ対応しています。

フレーム内蔵ストレージを新採用

Bontrager Integrated Tool System (BITS) は、ダウンチューブ内にチューブ、タイヤレバー、CO2、CO2 やギアを収納できるようにしました。これにより、サドルバッグ装着時よりもバイクの重心が下がることで走行性能も安定します。また、見た目のすっきりさという部分でも大きく貢献してくれています。

ストレージドアにはマルチツールを収めるスペースが設けられおり、メカトラブル発生時に素早く取り出すことが出来ます。※SLR、SLともに同じシステムとなります。

スレッドタイプのBBシステムを採用

新ドマーネではT47と呼ばれるBB（ボトムブラケット）システムを採用。これまでプレスフィット（圧入）されていたBB90からスレッドタイプのBBに変更になることで、メンテナンス性、耐久性が向上される。

フレーム重量

Domane SLRは、フレーム、ダウンチューブストレージ、IsoSpeed 取付金具を含めて1335gです。Domane SLは、フレーム、ダウンチューブストレージ、IsoSpeed 取付金具を含めて1365gです。

モデルラインナップ

Domane SL 5

サイズ：44、47、50、52、54、56、58cm

カラー：Matte/Gloss Nautical Navy、Rage Red/Trek Black、Purple Flip

標準小売価格：318,000円（税込343,440円）

Domane SL 6

サイズ：44、47、50、52、54、56、58cm

カラー：Matte/Gloss Trek Black、Radioactive Red/Trek Black、Crystal White

標準小売価格：408,000円（税込440,640円）

Domane SLR 7

サイズ：50、52、54、56cm

カラー：Trek Black/Quicksilver-Anthrac

標準小売価格：792,000円（税込855,360円）

PROJECT ONE

Domane SLRは、シマノ・アルテグラDi2仕様のSLR7のみがカタログスペックとしてラインナップされています。それ以外のSLRに関しては、すべてトレックのオーダーシステム「プロジェクトワン」にて世界に一台だけのドマーネを作っていただけます。無限に広がるカラーパターンの中から自分好みを選択できるのはもちろん、予算や好みに合わせて選択できる各パーツ、そしてフレームサイズはもちろん、各パーツサイズまでも選べるのがプロジェクトワンの魅力。

アースバイクスでは、プロジェクトワンご購入のお客様には通常35,000円の「トレック・プレシジョンフィット」を無料で受けていただき、ベストなサイズ選択で納得の一台をご提供いたします。

プロジェクトワンに関してはこちらをご確認ください。※記事内の価格は旧価格になりますのでご注意ください。